ひょう害車修理をしたお客様インタビュー

雹害車・埼玉 百瀬さん

ひょう害の修理事例

へこみ救急隊は日本全国で大規模災害から個人のお客様まで、様々な雹害車の修理を行っております。雹害車の修理についてはこちらから。以下ではへこみ救急隊が行ってきた雹害車の修理ブログを紹介しております。

お客様プロフィール

お客様名 百瀬靖彦さん ひょう害車
お住まい 埼玉県三芳町
修理場所 提携会社ユタカオートサービス
お車 スバル レガシー
購入時期 不明
修理依頼箇所 430箇所 (雹害)
走行距離 不明

へこみが430箇!!雹害車修理レポート

2005年5月に東京都八王子市で雹の被害に会われてしまった百瀬靖彦さん(埼玉県三芳町)のレガシーの修理レポートをお届けします。まずは、ひょうが振り出した時の様子です・・・・・

空は晴れてるんですが、小雨の降る不思議な日でしたね。知人の家に行っていたのですが、そろそろ帰ろうという時に、空が一転、暗くなったかと思うと、物凄い雷の音とともに土砂のように氷の塊が降ってきました。大きいものは、ゴルフボールくらいの大きさがあったかと思います。とても、外へなんて出れる状況ではなく...約10分、どうしようもないまま立ちすくんでいました。ようやく雹がやみ...おそるおそる愛車の元へ。ボンネット、ルーフ、ドアのあちこちに、無数のへこみの痕が...

へこみが430箇!!雹害車修理レポート

一瞬、『えっ?』と頭の中が真っ白に立ちすくんでしまいました...。自分でぶつけたわけでもなし、誰かにぶつけられたわけでもなし、ましてや予想できた状況でもなし...呆然と、じわじわとくる喪失感に言葉もなかったですね。その後しばらく悩んでどうしようかと...。

ディーラー様でも相談していたのですが、やはりルーフの修理が大変ですし、それこそルーフ交換などという事になると、将来的な異音や錆といった問題が出るかもしれないという現状に悩みました。非常に気に入って購入した車でしたし、まだまだとても元気に走っていましたが、何気なく電話してみた業者様で、高額で買い取っていただけるとの事でしたので、本気で買換えを検討しました。懇意にしているディーラー様でも非常に親切に対応していただき、買換えの直前までいったのですが...。

いよいよ買換え、という晩に、しばらく一人で走っていたんですね・・・。とても、気持ちよく走っていました。雹害車で、ボディはぼこぼこでしたけれども、まだまだ全然元気で、走っていて楽しい。2年とは言え、いろいろな思い出が詰まった車です。一晩、布団の中で考えました。そして、これからも、『この車に乗っていたい』、と結論をつけ直す事にしました。直し方も、直して頂く業者様も、たくさんいらっしゃいましたが、ホームページなどを見て、ヘコミ救急隊様なら安心してお任せできそう、と思い、石原様にご連絡させて頂いた次第です。帰ってきた車を見て、『間違ってなかったな』と実感しましたね(笑)

雹害車の修理開始

こうして百瀬さんのレガシーの修理は開始しました。しかし、これだけのヘコミの数がある雹害車を修理するのは久しぶりで身の引きしまる思いでした。修理工程は簡単です。裏から工具を入れて一つづつ丁寧に押し出していくだけです。(笑)でも400箇所以上もあるんですよ!という声が聞こえてきますが、そうなんです!他には効率の良い方法はないのです!(悲) 超地道な作業です・・・・・まずは、へこみを裏から押し出すために、ルーフなどの内装が付いている部分はそれを全部外します。

内装を剥がす

そして、ヘコミの裏側に工具を当ててひとつひとつ丁寧に直していきます。このように、裏側に骨組などが入っている部分は専用の薄い工具を隙間に滑り込ませてひねり出していきます。

工具でへこみを直す

延々と続くヘコミ修理の作業は下記のようなスケジュールで施工されていきました。

6月5日 午前中お預かり、一日修理
6月6日 半日修理
6月7日 半日修理
6月8日 一日修理
6月9日 半日修理
6月10日 塗装面みがき、完成
6月14日 納車

合計6日間に及ぶ修理を終えてようやく完成です!本当にやりがいがありました!

修理完了

百瀬靖彦さんの雹害車を修理してみての感想

写真では、黒いボディが光を反射して、ヘコミの状況がわかりづらいかと思います。実際には、ボンネットなどは、ちょっと離れてもあちこちへこんでるのがわかるような状況でした。

同じような被害にあわれた方々は、心中お察しいたします。直すのか、直さないのか、それとも買い換えるのか...。いろいろと、悩まれる事かと思いますが(私は凄く悩みました)、私自身は今回デントリペアという選択をした事は間違いではなかったと考えています。もちろん、買換えや、板金等で直すという選択肢もあるでしょうし、何が正解かはその人それぞれだと思います。ただ、選択肢の一つとして、デントリペアという選択もあるんだな、という事も視野の中に入れて、ご検討される事をお奨めいたします。皆様の愛車が、またきれいな姿で、走れる事をお祈りしております。

修理を担当したヘコミ救急隊・石原の感想

石原さんの写真

今回の雹害車は久しぶりに数も多くやりがいのある仕事でした。僕は修理後に百瀬さんから感想文を頂くまではこれ程の思い入れのある車だったという事を知りませんでした。まして、あんなに悩んでいたという事も知りませんでした。ひょうが降った直後の百瀬さんのお気持ちの文章を読んでいるうちに本当に涙がでてきました。自分の愛車が雹害車になったらどんな気持ちだろうって。しかし、一生懸命直したかいがあり百瀬さんのレガシーは見事に蘇りました。本当にまさによみがえりという感じです。こんな形で百瀬さんとレガシーの人生の大きな転機に関われた事を心から誇りに思っています。また、大変な作業でしたが納車の時の百瀬さんの笑顔で一気に疲れが吹き飛びました。このような形でお客様の心のサポートが出来るこのデントリペアという仕事がちょっぴり誇らしく思えて嬉しかったです。今回、百瀬さんの文章を読んで感じたのがやはりお客様にとって愛車はただの乗り物ではないんですね。家族同然なんですね。それを痛感しました。これからも雹害車に限らず、1台1台心を込めて修理したいと本気で思いました。まだまだ日本中に同じ様にひょうの被害に会われてしまって落胆されている方が多いと思いますが少しでもみなさんのお力になれたらと思っております。